「福岡県といえば馬場市助商店だよね」と言ってもらえるように
(株)馬場市助商店
取締役常務 馬場建彌
製紙原料直納問屋業・一般廃棄物収集運搬業・産業廃棄物収集運搬業など
取締役常務として
会社をより良い方向へ
━ 現在の役職と仕事内容を教えてください。
2018年6月に入社し、取締役常務として勤めており、経営全般の仕事をしております。
今の会社に入った当初は、営業メインで仕事をしてました。当時より営業が2人増え、最近は人事関係の仕事だったり総務関係など、会社の内部の方を見るようになりました。
父の背中を見て、会社を継ぎたいと思った。
━ 今の仕事をやろうと思ったきっかけは何ですか?
この仕事を引き継ごうと心に決めたのは高校一年生の冬です。十年後自分が何をしてて、どういう大人になっているかというのを想像した時にこの会社を継ぎたいなと思いました。生まれ育った環境だったり父の背中を見て、自分がやらなきゃいけない、やってみたいというという思いになりました。
将来の方向性を決めて、何をしなければいけないかと考えたときに、まずは勉強しなければいけないと思い、8歳から始めたサッカーをやめて勉強に励み、大学に入学しました。
その後は東京の製紙原料古紙問屋で、3年間修業を経て会社に戻ってきました。
コロナや中国の環境規制により古紙リサイクル業に打撃
━ 仕事で大変だったことは何ですか?
古紙を回収して製紙メーカーに原料として卸すことが役割であり、卸先は国内外の製紙メーカーと取引があります。国外は主に中国の製紙メーカーに原料を卸していました。
2020年2月からコロナが流行り、景気全体が落ち込み物流の流れが非常に悪くなり、古紙の価値が急落しました。さらに中国政府は、2021年から廃棄物の輸入量をゼロにする「固形廃棄物環境汚染防止法」を施行し、古紙は行き場を失いあふれる状況になりました。
世界的に景気が減速し始める中、輸出を前提とした資源リサイクルは、販売先の開拓や価格の急落に対応しなければなりませんでした。
会社としても大打撃を受けましたが、それをきっかけとして社内の様々な経費や料金体制を見直し、回収効率を上げるための見直しも行いました。1年も過ぎると古紙の価値は徐々に元に戻っていき、見直しの成果も顕著に表れてきました。
充実感とお客様からの感謝。
━ 仕事で一番やりがいを感じるのはどんなときですか?
経営者としては決算の数字で判断されますので、結果が良ければ一年間通してやってきてよかったなと思います。しかしそれで終わりではないので、反省点と改善点を常に考え、それが達成したときに充実感を感じます。
あとはお客様や地域の方々に感謝された時や働き方改革がうまくいった時など、周りの方々がより充実した生活が送れるようになった時に充実感を感じますが、まだまだやることべきことはたくさんあります。
これからも会社が何百年と続いていくために。
━ 今後の目標や展望を教えてください
まずは約90年近く続いてきた会社なので、100年、200年と続くような会社にすることを目標にしています。
様々な経費が上がる中で、売上利益を上げ続けなければなりません。営業面では様々なところから情報収集を行い、先手を打つ営業をこれからも大事に伸ばしていきたいです。人口減少に伴い、ゴミや資源物の発生量もそれに比例して減少していきますので、その逆境に負けないように営業品目を増やすなどを行っていきたいです。
チャンスがあれば、シナジー効果が出るようなM&Aも積極的にチャレンジしたいと思っています。
また、人手不足に悩まされないように会社の働き方改革を実現し、より幸福度の高い会社を目指して変革していきたいです。
さらに、グループ会社に廃棄物管理業のBABA株式会社があります。廃棄物管理業とは、処理にかかわる法令の遵守やコスト及び処理フローの適正化などのサポートを行う会社です。お客様の関東進出をきっかけに3年前から進出しましたので、関東の取引先を増やしていきます。
地域やお客様、従業員さんに愛される会社を目指して、良いものを守りつつ新しい挑戦を続けていき、社会に貢献していきたいです。
PROFILE
(株)馬場市助商店
取締役常務 馬場建彌
【住所】
〒834-0024 福岡県八女市津江200-1
【営業日】
年中無休
【営業時間】
9:00〜17:00
【URL】
ホームページ